3,2,1,インフル!インフル!
どう見ても体調が悪そうな子がいる。
実習生の授業中、
電車の中で寝ている人のように船を漕いでいる。
「お前具合悪いだろ?」
普段は元気にふざけまくる彼が、
無言でコクンと頷く。
肩を抱いて保健室へ連れて行く。
しかし数分後戻ってきてまた船を漕いでいる。
ドリフのコントのようで吹き出しそうになったが、
強靱な精神力でまた肩を抱いて保健室へ。
そうこうしているうちに給食時間。
ここではゲボる子がいた。(注:ゲボる=ゲロを吐く)
子どもたちを近づけないようにゲボ掃除。
そうこうしているうちに昼休み。
具合の悪い子は安心を求めるのか、
やたらとベタベタしてくる。
さっきまでおんぶをしていた子が、
5時間目急に顔色が悪くなり保健室へ。
さっきの船漕ぎとともに高熱が出始める。
そして昨夜、展覧会の準備が終わらず、
深夜の学校で咳が出始める。
とうとう感染だ・・・。
こんな生活をしてたら風邪の予防なんて全く意味を成さない。
今回はただの風邪のようだが、
迫り来るインフルエンザの恐怖におののきながら、
危険にただ体をさらけ出す毎日である。